(今日放送した回のメモではないです)


エウレカセブンの22話っていうのは、月光号を飛び出したレントンが野外のレイヴ会場でチャールズとレイ夫婦に出会うっていう話だったのだけど、レイヴに来てる人のデザインや作画、レントンやチャールズ夫妻の踊り方とかが残念な感じで、こういうのはエウレカセブンではメカアクションよりももっと丁寧に描かなきゃいけないんじゃないのかなぁと思った。 レイヴは情報としてしか知らないのでどうこう言えないけど、その場にいる人達が、弁髪で髪をぐるぐる回してたりとか80年代のアニメのその回しか出ない脇役みたいなゆるいデザインだったし、作画もなんか服装の中の骨格や筋肉を考えないで服を着た人間を描いたような妙なモコモコ感があって妙だったのだよな。 その場の脇役の人達だけ時代の違うキャラクターデザインって感じで。 別にそれはどんな脇役でもどんな回でもちゃんと描いてほしいという事ではなくって、エウレカセブンというアニメは音楽のキーワードをあちこちに散りばめて作っているし、作品タイトルが交響詩篇ってなっているのだから音楽をモチーフにした話を描くのならもっと音楽を大切に描くべきだったんじゃないかなと思ったからなんだな。 さんざん音楽ネタを使ってきていざ音楽を全面に出した話を描いたらこれなのかっていう残念感というか。 それに今回はどうもガンダムにおけるアムロランバ・ラル、ハモン夫婦の出会いのような重要そうな出会いがレントンにあって、しかもその出会いの場が音楽を通した出会いで、チャールズはDJの鳴らしてる音の変化で地殻変動に気づく繊細な耳を持ってる事を示すシーンもあって、なのに描かれた光景は微妙というのがなぁ。


全体的にそうなのだけど、エウレカセブンってなんか用語とかタイトルとか色々小ネタを入れてるのだけどみんな取って付けた感があって、取り替え可能というか、それが別の言葉に置き換わっても何も変わらないような使い方をしてるのが勿体ないって思う。 たとえば10話のハイアー・ザン・ザ・サンも月光号で太陽に向って上昇しながらホランドが「ハイアー・ザン・ザ・サン!」って叫ぶだけなのだものな。 バックにスーパーカーの曲が流れてたんだっけか。 いっその事音楽だけでもプライマルスクリームそっくりの曲を作って沖野俊太郎に何とかお願いして歌わせるとかしてこの回のバックで流すとかさ、実現できるかはともかくもっとイタズラ度を高めて欲しいんだけどなぁ。 っていうかヴィーナスペーター期間限定で再結成するとは!


それと、チャールズがレントンを一緒に載せてる時に、「サーカスマニューバ全開!」って言って人型のメカが飛んでいくシーンがあったわけで、これは明らかにトップをねらえ2!の#3でのチコの「フィジカルキャンセラー全開!エキゾチックマニューバ!」をいただいているわけだけれども、そのいただいたシーンがそう叫ばれることで盛り上がってたかというとそういう事はなくて、特にビジュアルインパクトや演出上の盛り上がりがあったわけでもなく、いつもの、メカが緑色の線をなびかせて飛んでいくのとそう変わらない感じで飛んでっただけだったというのもかなりなんだかなというか、パクられた側の制作者やファンがパクられたけどすげえと思わせられるようなやり方を出来ないのかなぁと思ってしまった。 他の人達が考えて作った設定であり語感であり演出上のギミックなのだから大事に扱って欲しい、というか、まだ完結さえしていない、エウレカセブンと同時進行中のアニメからいただくのってあまり良い印象は持てないなぁ。