『ゴクウ』1、2を見たことなど。

こってりしたアニメを見ようと思うと結局川尻監督作品を見るのが早いのではないかという事もあって、小池健が参加しているという事に興味を引かれつつ『ゴクウ』の1巻と2巻を見てみたのだった。 2巻目の『ゴクウ II』はそんなに頑張った感はなかったけども『スペースコブラ』からユーモアやはしゃいだ感じを差し引いたようなノリで、セリフや主人公のゴクウが素肌にネクタイしていたりセリフがキザだったりなのが気にならなければ結構楽しめると思った。 原作は知らないけど2巻は話がゆるかったり1巻のバンクを使ったり省エネルギーな仕上がりなのだけれども、話をゆるく感じたのは案外寺沢武一が一人で脚本を書いたからなのかも分からない。 でも好みもあるかなぁ。


1巻のエンディングで森本晃司の名前を見て参加していた事を知ったのだけど、小池健森本晃司もどこをやっていたかはやはり分からなかった。 特徴を分かっていないから分からないのも当然といえるのだけれど、『スペースコブラ』を見た後で『ゴクウ』を見ていたら少しは何か分かったのかも。 で、『ゴクウ』の1巻は、冒頭の腕がメカになってる男とゴクウのアクションと、背中にバイクのハンドルの付いた女サイボーグの口から吐き出される光線をゴクウが避ける辺りのアクションが充実してた。 特に背中にバイクのハンドルが付いた女サイボーグの光線をゴクウが避けるリミテッドな素早さや光線のねばっこいミョーンって曲がったり細くなったりする感じや、シーンは変わるけど、ゴクウが敵のビルに燃料に紛れて入り込む時の燃料を入れる丸い口に飛び乗る時の素早い飛び乗るタイミングが印象深かった。 1話のバーでゴクウを待っている依頼者の女の人と、孔雀の羽のついた敵の女サイボーグが最初に登場した時のそれぞれの女の人の作画が、あまり動かないけど顔など目がきりっとしつつ睫毛が多く描き込まれていてやたら綺麗だったので、その辺は川尻監督自ら描くか修正しているのかなぁと思ったりした。 『ゴクウ II』だとゴクウに依頼をした女の人がベッドで襲われる所の女の人がやたら気合い入ってたっけかな。 でも2巻目はあまり覚えていなかったりするのだけども。 というか色々やってるうちにどんどん忘れてしまっている!


そういえば『ゴクウ II』の動画に羽山賢二がいたのだけど、『鴉-KARAS-』の3話の『妖獣都市』風味な蜘蛛女のナースコスで病人を襲うシーンがあって、ほとんどそのシーンのみ川尻作品っぽい影の付け方だったのはパロディなのか川尻作品に参加したことのある人が担当したのかたまたまそうなったのか自分の勘違いなのか何なのだろう。


コメントアウトして放置しっぱなしだった部分以外は思い切り金曜に追記してしまった。