『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』を見て思いついたことなど。

ということで、だいぶん前になるのだけれども、『鴉-KARAS-』がわりかし楽しめたのと、こってりしてそうなアニメを見たいという最近の自分の興味と重ね合わせて、『鴉-KARAS-』と同じ作画監督の参加している『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』をレンタルして見てみた。 始まってから11分くらいまでが特にだけど、爆発とか煙とかミサイルなど金田系のエフェクトいっぱいなアニメだった。 始まってしばらくしてからの、エフェクトは金田系なのだけどやってる事が板野サーカスな、戦闘獣と女性キャラ2人乗りのロボットとの空中戦が面白かったかな。 板野サーカスといっても、ミサイルが糸を引くように四方八方へ飛ぶ方のではなくて、メカ同士が追っかけ合い、お互い攻撃しつつ向こうへ行ったりこっちへ来たりと回り込み合う方の板野サーカスで、ちょっと気持ちよかった。 ただこのアニメのエフェクトやメカは丸みを帯びていて、特にエフェクトはその丸っこい感じから、どんなにシリアスな場面登場人物達が死ぬシーンもコミカルな印象を感じてしまったのだけど状況や話に合わせてエフェクトを丸くしたりとがらせたりっていう事をやる人もやっぱりいるのだろうか。 あと、ロボットにもう少し重量感や巨大感があったよかったかも。 それと、『死闘!暗黒大将軍』を見ても思ったのだけど、キャラクターのフォルムや影の付け方が、『鴉-KARAS-』と同じく平板に見える事が多かったので、もしかしてこれはキャラクターデザインの羽山賢二の画風みたいなものなのかなぁと思った。 いわゆる立体的なリアルさを志向していないというか。 まぁ同じ時期に川尻善昭監督の『ゴクウ』を見たのでよけいにそう感じてしまったのかも分からない。 参照作品が2つでは少なすぎるわけだけれども、そういえば羽山賢二も作監で参加していた『THE ビッグ・オー』で、『THE ビッグ・オー』自体がアメコミっぽいというかカートゥーンっぽいというか、アメリカンな感じのするアニメで、その中でもよりカートゥーンっぽいクセのあるシルエットの平板な作画の時ががしばしばあったと思うのだけど、何か関係あるのかな。 関係ないけど今になってビッグ・オーのオフィシャルガイドブックが欲しくなってきた。