世にも恐ろしいグリム童話を見てみたこととか

何の理由もなくアニメの『オトナの童話シリーズ 1 世にも恐ろしいグリム童話』(増井壮一監督)をレンタルして見たのだけれど、かなり物足りなかったかな。 原作である『童話ってホントは残酷』自体が原作の童話を部分的に改変してたりしてるようだしこのアニメ自体もそれから色々変えてると思うのだけど、その話自体に面白みが無かったと思う。 ホラーのテイストはあまり無くてただ残酷だなぁとかひねったり意外性を出そうとすること自体が面白みに貢献してないのではとか思った。 「ヘンゼルとグレーテル」は子供達が手足の長い御茶漬海苔っぽいキャラで、残酷な事をしようとする母親が逆に酷な目に会うって話なのだけど、大げさに見える母親の顔のアップがたびたびあってそれが雰囲気を削いでいたかも。 「青ひげ」は青ひげが結婚する相手の女性を試して美形の若い男になびくので殺し続けてたって話なのだけど、自分から対人関係の努力をしないで人を試すばかりの男の悲しみを見せられてもなぁ。 絵柄がファンタジーチックだったのが内容と全然関係なかった。 「灰かぶり」は紙で作った平板な人形に関節を付けて動かしてるような紙人形のカラー版みたいなアニメーションで、懐かしくて一番楽しめたけど靴に足を合わせるために姉の足を切る所以外特に特徴がないと思った。 足を切るのは原作でもそうだったと思うけど。 全体として原作のブームの便乗で作った以上のものを感じられなくて残念だった。 結局どの話も悪い人の思い通りになるって話で「青ひげ」以外はハッピーエンドだと思う。 この脚本書いた人って中田秀夫監督の『女教師日記 禁じられた性』の脚本も書いた人なのだな。 大竹一重が出てた事と『学校の怪談f』での「霊ビデオ」の時みたいなビデオカメラを手持ちで撮った映像があった事以外ほとんど覚えていないけど。


(関連)
「童話ってホントは残酷」という本の嘘について
http://www.geocities.co.jp/Bookend/9563/CryWolf/fairy.html


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